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SF留学記+雑記

わびさび

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プロジェクトの途中経過で侘寂(わびさび)を外国人に説明するために色々と調べていた。自分でも侘寂とはどのようなものか、日本語でも簡潔に説明することが出来なかったので、今回のリサーチは有意義だった。
極めて個人的な見解だが「侘寂」は日本人的な視点から見れば「愛」と言い換えられそうな気がする。特に寂が日本的で良い。
つつましく足ることを知り、いずれ死にゆくものを美しく思うという感性、それが侘寂だ。

侘とは、簡素でありシンプルであることに対する美しさを見出すこと。それは粗末であるという意味ではなく、素に宿る美しさを指す。シンプルに研ぎ澄まされたものは何よりも美しいという考え方。
寂とは、儚くも静かに流れ続ける時間に対して美しさを見出すこと。時の流れが大きく関係する。死を感じるもののミステリアスな美しさは寂だ。

死に対する議論は、世界中ではるか古来よりあり、今日にも様々な格言や考え方が残されている。
メメント・モリ、カルペ・ディアム、ヴァニタス、ウビ スントなど。
メメント・モリは、死を忘れるなという意味。誰しもいつか必ず死ぬ時が来てあらゆる人間が同じ場所に帰るのだから、この世における過ぎた欲は慎むべきだという考え方。
カルペ・ディアムは、直訳すると「その日を摘め」=「一日を大切に生きろ」という意味。毎日を悔いのないよう過ごそうという志のこと。
ヴァニタスは空虚、儚さを意味するラテン語で人生の無意味さや虚栄のはかなさを表す言葉。バロック期の静物画に骸骨が描かれているのは、このヴァニタスの精神によるものだ。
ウビ スントは、直訳すると「何処へ?」という意味で、跡形もなく消えた先人たちを思い、人生のはかなさや死について熟考する様のことだ。

死について様々な向き合い方があるが、死を受け入れ共に生きるところからさらにそれを美しいとするところまで踏み込んだ感性はワビサビくらいのものではないか。
死を感じる物、古い物や時間を重ねているものに荘厳な美しさや品格を感じるという感性。いずれ必ず終りがあることに至上の美しさを見出すこと。日本人は昔から、終りがあることの素晴らしさを知っているんだ。クール。
ワビサビを英語でちゃんと説明できるようになろう。

てかデザインユニット、ワビサビ、すげえ名前つけたな。クール。

Written by tkot1

02/18/2011 @ 18:58

カテゴリー: Creative

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